歩き遍路3巡目 通算4日目 学駅~桜屋旅館

2013年5月3日(金)

 徳島駅から始発の列車に乗り、1年ぶりに、学駅へ戻ってきた。 

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 学駅から11番札所の藤井寺への道のりは、初めての道。途中、お城が見えた。

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地元の方が作った企業看板の一種かと思ったが、帰って調べてみると、川島城という本当にあったお城に作られている模擬天守閣ということで、次回は見にいってみたい。

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藤で有名な11番札所藤井寺。3巡目にして初めて藤の花が咲いているのが見られた。

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お参りした後、納経所に行くと、納経所が改装され、ピカピカになっていた。納経していただいたあと、遍路ころがしへと向かう。

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11番札所を出て、焼山寺へ向かう遍路道に入って、すぐに11番奥之院に到着。遍路道沿いにあるので、後ろを、焼山寺へ向かう歩き遍路さんが通り過ぎていく。落ち着かないお参りとなった。そのせいか、写真を撮るのも、納経をいただきに戻るのも、すっかり忘れてしまった。いつも、こんな調子である。

焼山寺は、1巡目の時は、めちゃくちゃきつかったが、2巡目は何となく歩けてしまって、すっかり油断していた。3巡目はまたまたきつかった。いつもだと、鴨島駅近くの宿から歩きはじめるのに、学駅から歩いてきたせいだと、自分をなぐさめた。

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山道は休憩をとるとかえって疲れるので、あまり休みはとらないが、焼山寺への道のりは必ず柳水庵で休憩をとる。1巡目のとき、すでにこちらでは泊まれなくなって、久しくなっていたが、ある方の遍路日記を読んでから、ずっと泊まってみたいとあこがれている。2巡目のときは、たまたま内部が公開されている日で、とても嬉しかった。

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しんどいところに現れる一本杉の弘法大師さま。

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 途中でご飯を食べればよかったのだが、焼山寺に到着してから食べようと変な意地をはり、結果バテバテになって、焼山寺に到着した。

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もってきたパンを食べて体力を回復すると、お参りして、納経所で荷物を預かってもらい、奥之院に向かった。奥之院も意外と遠いというか、またもや山登りが待っている。往復でお参りも含めて1時間半ほどかかった。

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 奥之院から戻ると、納経所で納経し、荷物を回収し、宿のある神山へ向かう。 

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 1巡目も2巡目も、13番札所へ向かうのに、玉が峠を越えず、鬼籠野経由となったため、今回こそは玉が峠を越えようと決めていたが、宿を手配するのが遅すぎて、鍋岩の宿がとれなかった。植村旅館まで行くことも考えたが、学駅から藤井寺まで歩くことを考えると、無謀な気がした。

結局、3回連続で神山の桜屋旅館にお世話になることとし、一旦、神山まで行って、翌日、鍋岩まで戻り、玉が峠を越えることした。

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桜屋旅館自体は、きれい好きの女将さんのおかげで、とても清潔で、部屋も広く、料理も美味しく、また旅館のある周囲も昔ながらのなつかしい通りで風情があるので、何も不満はないのだが、鍋岩から神山までのラスト4kmは、本来必要ない4kmのため、1巡目、2巡目以上に、とてもきつく感じた。 

 

5:40 徳島駅~6:21 学駅着 JR乗車

6:30  学駅~8:00  11番札所着

8:15   11番札所発~11番奥之院~9:50柳水庵

10:00 柳水庵~10:50 一本杉

10:56 一本杉~12:27 12番札所

13:00 12番札所~13:48 12番奥之院

14:30 12番札所~15:00 杖杉庵

15:00 杖杉庵~16:30頃 桜屋旅館 

※時間は、写真からなのでおおよそ。

 

31km 

桜屋旅館 6800円(夕食のみ) 洗濯 無料

歩き遍路3巡目 3日目 阿波山川駅~学駅

2012年5月5日(土)

番外霊場・高越寺にお参りするため、始発のJRで、鴨島駅から阿波山川駅へと向かう。 高越寺は、88ヶ所からも別格からも、まぁまぁはずれたところにあるので、初めてのお参り。

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鴨島駅で列車を待っていると、逆方向(日和佐方面)の列車に乗ろうとしているお遍路さんを発見。まだ若い方だったが、地元の愛媛で善根宿をやろうと考えていて、日和佐まで一旦歩いたが、鴨の湯へ泊まりたくて、列車で戻ってきたとのことだった。

少し話をしたあと、別れたが、その方が善根宿をやろうと考えていると話されていた地域で、2018年現在、知る人ぞ知る評判のよい善根宿があるという噂をきいた。その地域へ行けたら、ぜひ訪ねていきたいと思うが、一年に1,2回しか歩けず、寄り道三昧の遍路旅、まだ高知をのんびり歩いている身としては、いつになるやらである。

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阿波山川駅を降り、高越寺・高越山ふもとにある明王院へ向かう。とても、趣のあるひなびた街並みを抜け、橋をわたり、明王院へ。

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 お参りをして、トイレをお借りし、高越寺へ登る準備を整える。明王院から、ほんの少し歩くと、第一鳥居が見えた。

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ご近所の方に「今から、登るの~?今はこの道から登る人は少ないよ」という言葉に少し怯えつつ、第一鳥居をくぐった。どうやら、この表参道ルートより、ふいご温泉方面から登る道が、メインのルートになっているようだ。

高越寺がある高越山は、標高1,133m。とにかく、登りが延々と続く。せっかく登ったのに、下らせて、また登らせるのか!?という焼山寺もつらいが、普段、まったく山登りをしていない身にとっては、こちらのほうが、精神的につらかった。特に、中之郷までは、いつになったらこの登りは終わるのかとフラフラしつつ、せっせと登った。

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中之郷は、きれいなツツジが迎えてくれて、少し心にも余裕がでてくる。

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左手を見ると、ふいご温泉方面からの登り道が見えた。また覗岩の看板も。修験道の地として有名な高越寺。せっかくここまで来たのだから、行かない手はない。

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はいつくばって、のぞき込む。

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・・・とても修験道者にはなれそうにない。トボトボと中之郷に戻り、頂上にある高越寺を目指す。

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結界門。昔は女人禁制であった高越寺。いまでも、8月18日の十八山会式は女人禁制。

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行場を通って、高越寺につくルートもあるようだったが、とりあえず、正規のルートでお寺を目指す。もうすでに、十分、修行気分なのだ。

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 ようやく、山門が見えてきた。高越寺に到着したが、高越山の頂上は、さらにもう少しだけ登った弘法大師像が立たれている場所。801年、空海28歳のころ、この山で修行したと言われている。

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 休憩所で、お納経をお願いする。すると、寺男(?)の方から、お菓子をすすめられ、すっかり腰を落ち着けてしまった。しばらくすると、住職さんもいらっしゃった。またまた話がはずみ、気が付けば1時間が過ぎていた。慌てて、奥之院へお参りに向かう。

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弘法大師像をさらに奥にすすみ、味の ある鳥居の向こうに奥の院があった。ちなみに、高越寺はお参りに来たというより、つつじを見るため、いらしたという方が多かった。近くのつつじ公園までは、車でも来られるそうだ。

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 随所に、行場がある。

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休憩所に戻り、お別れのご挨拶をと思いつつ、また話し込んでしまった。気が付けば、高越寺で2時間以上過ごしていた。いくら寄り道大好きの私でも、こんなことは初めてだ。11番札所まで向かう予定だったが、納経の5時に間に合わない気がしてきた。

住職さんも寺男の方も、「あなたなら大丈夫!」とおっしゃってくれたが、誰より、自分が一番信用できないのである。でも、まぁいいかと思えてきた。この謎の余裕が、3巡目の良さな気がする。

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帰りに、山門を修理していた檀家さんらしき方に「いいこと、ありますよ。必ず。」と力強く、あたたかな言葉をいただき、ニコニコ顔で、山を下る。

また、住職さんや寺男の方にお会いしたいなと思いつつ、下りは、あっという間だった。

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ふもとに着き、11番札所を目指したが、案の定、疲れてしまって、思うように歩けない。結局、学駅まで歩き、今回は、ここで区切ることとした。

 ※その後、2014年12月、たまたまネットニュースで「高越寺」の文字を見かけ、住職さんと寺男の方の、訃報を知った。心よりご冥福をお祈りします。

 

※時間は、写真の時間からなので、おおよそ。 

6:10頃鴨島駅~6:25頃阿波山川駅

6:30頃阿波山川駅~6:57明王院

7:14第一鳥居~8:15中之郷

8:30中之郷~9:42高越寺

11:55高越寺~15:16学駅

19km

歩き遍路3巡目 2日目 第6番安楽寺~阿波山川駅

2012年5月4日(金)  

別格1番へはなかなかしんどい山道が待っているのと、十番札所~高越寺ふもとの阿波山川駅までが初めての道のりなので、朝早く安楽寺を出発。歩き遍路にとっては、お勤めが夜にあるのは、やはりありがたい。朝焼けがとてもきれいだった。

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安楽寺から、別格一番の登り口へは、前回も今回も正解がよくわからないまま、たどりついた。登り口へたどりついてしまえば、あとは山道を、ありがたい遍路札にしたがって、すすめばよいので、迷いはしない。

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が、時期によっては、遍路道の草が尋常じゃないぐらい伸びている。蛇注意の札もたくさんある。

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7時前に、痛々しい山門にたどりついた。前回の2011年も、痛々しい状態だったが、現在は、どうなっているのだろうか。

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 山門をくぐり、味のある長い階段が待っている。 

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とても雰囲気のいいお寺。個人的には、八十八番札所より、別格の札所のほうが、好きなお寺が多い。特に、とても不便な場所にあるお寺ほどそう感じる。苦労して訪れたお寺のほうが、好ましく感じるのかもしれない。

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たっぷりと満喫した後、本当なら奥之院まで行きたかったが、時間的に遅くなりそうなので、断念して、七番札所へ向かう。

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山を下ると、ある民家のそばで、出かけしようとしていたおばあさんが、私の姿を見るなり、ピシャリと家へ戻られた。四国の方でも、遍路を苦手とされる方もいる。そういう方だったのかなと思いつつ、足早にその家の前を通過しようとすると、また家の戸がさっと開いて、オロナミンCを片手にもったおばあさんの姿があった。「えらいね~」と、うれしいお接待だった。朝一番に山道をのぼって、まだ9時ごろだというのに、すでに疲れていたが、気合を入れなおした。

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七番札所でも、前日の五番札所と同様、G.Wならではのお接待をうけた。

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八番札所の山門をくぐり、少しすると八番札所独特のスピーカー読経が聞こえてきた。それにしても、春は色とりどりの花が咲いていて、とてもいい時期。宿さえとれれば、遍路の時期としては、やはり春が一番だと思う。

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 九番札所では、写真を撮りわすれた。おそらく、あてにしていた九番札所前の名物草餅が売り切れていたせいで、ややイライラしていたせいだ。十番札所でも、奥之院八祖大師にお参りしたが、なぜか写真を撮り忘れた。納経所では、大ベテランという風格の女性が納経してくださる。あんなにじっくり丁寧に書いてくれると、なんだか嬉しい。

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十番札所を出ると、初めての道のり、高越寺のふもと阿波山川駅へ向かう。

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途中、思いがけない暑さにやられて、一休みしていると、地元の方が「道がまちがっているんじゃないの」と心配してくださる。事情を話すと、「気をつけてな~」とさらに優しい言葉。単純なので、元気を取り戻し、また歩き始めた。

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コンビニで昼ご飯を食べつつ、16時過ぎにやっと阿波山川駅に到着。駅舎がなかなかいい味を出している。

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 今夜の宿は、鴨島駅近くのアクセス鴨島のため、JRで移動。阿波山川駅の近くにも1軒宿があったが、今回は、1巡目、2巡目と泊まった慣れた宿にした。

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5:20六番札所~6:55別格一番札所

7:30別格一番札所~9:10七番札所

9:30七番札所~10:22八番札所

10:45八番札所~不明九番札所

不明九番札所~12:30十番札所・奥の院

13:20十番札所~16:10 阿波山川駅

不明阿波山川駅~鴨嶋駅 JRで移動

36km

アクセス鴨島(朝食付き) 5,500円  洗濯 200円 

歩き遍路3巡目 1日目 池谷駅~第6番安楽寺

2012年5月3日(木)  

 仕事を定時で何とか上がり、お遍路の荷物をひっつかんで、新幹線に飛び乗った。24時前に高松駅に到着し、駅前のホテルへ。翌朝5月3日、始発のJRに乗車し、まずは、第一番札所奥之院東林院に行くため、池谷駅で下車。1巡目も、2巡目も板東駅から始めたので、少し違和感があった。

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池谷駅で、お遍路姿になり、少し道に迷いながら、東林院に到着。

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東林院は、予想していた以上に大きなお寺。参拝者は、八十八か所ほどではないが、ちらほらとみえる。ただし、お遍路の姿はゼロ。久しぶりの白衣に自分自身まだ慣れていないせいか、少々こっぱずかしい。

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奥之院や別格は、昭和初期の遍路地図を見ても、掲載されていないところも多く、いつから別格や奥之院と認定(?)されるようになったのだろうかと不思議に思うことも多いが、ここ種蒔弘法大師は、大正初期の遍路地図には掲載されている。 

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納経所へ行くと、歩き遍路さんですかと声をかけられた。少しお話をしたが、やはり、歩き遍路はあまり来ないよう。

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東林院近くの阿波神社。行きがけにも前を通ったが、とても立派な神社。しかし、GWにもかかわらず人っ子ひとりいなかった。社務所にも誰もいない。祭神は、土御門天皇。近くには、土御門天皇火葬塚もある。f:id:akirazi:20161003234028j:plain

池谷駅方面に引き返し、第一番前札所十輪寺へ向かう。と、途中で、「どこ行くの~?」とおばあちゃんに声をかけられる。やはり、最近はこの辺を歩いている遍路は珍しいそう。おばあちゃんは「霊山寺はとてもよいお寺よ~」と力説していた。 おばあちゃんと別れた後、すぐに十輪寺到着。f:id:akirazi:20161003235004j:plain

第一番前札所十輪寺は、前札所というからには、60番横峰寺と妙雲寺のような関係かと勝手に思っていたが、かつては船で鳴門の撫養港に到着して、第一番札所の霊山寺に向かう巡礼者がおおく、彼らの多くがここに立ち寄ったため、前札所と呼ばれるようになったそう。お寺の方は留守のようだったので、納経はあきらめて1番へと向かう。

と、途中で、ありがたいことに、飲み物とお菓子のお接待。「1番はすぐそこだよ」の声をいただき、霊山寺へ向かう。寝不足のためか、雨のせいか、まだ1番にたどりついていないのに、既に足取りが重い。

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20分ほどで、1番札所霊山寺に到着。初めて見たときは不思議さ100%だった、山門前のマネキンも、もはや私にとっては1番の大事なシンボルとなった。遍路を紹介する雑誌やTV番組でも、必ず目にはいってくる。

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1番から2番へは、県道12号ではなく、遠回りでも昔ながらの道を行こうと思っていたが、気づいたら12号を直進していた。あっという間に極楽寺の赤い山門前に到着。お参りした後、あっという間に3番に到着。

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いつも、後ろから寺に入る遍路道を通るため、お寺を出る時しか通らない3番の山門。

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 第三番札所奥の院愛染院の山門。年々、草鞋がぼろくなっていくなぁ・・・と思ったが、1巡目の時とそう変わっていない気もする。

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1巡目(2010年)山門。

愛染院は、4番へ向かう道すがらにあるので、奥之院めぐりをしていないお遍路さんでも、お参りしている方が多い。私も、3回ともお参りしている。が、今回は、納経所にだれもいらっしゃらず、納経はあきらめた。※後日、親切な方が送って下さった。 

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1巡目から、ずっといつか食べたいと思っているうどんやさんを横目に、4番札所へ到着。f:id:akirazi:20161019003230j:plain

4番札所をゆっくりお参りしつつ、この歩くペースでは、別格1番を今日中にお参りするのは絶対に無理、とようやく気づいた。

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確実に、2巡目より体力?脚力?が落ちている。4番を下れば、あっという間に5番奥之院五百羅漢堂に到着。

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1巡目の時に、管理者の方にとても申し訳なさそうに「有料なんだけど(確か200円)と入りますか?」と聞かれたのを思い出す。

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正直、66番雲辺寺の五百羅漢は迫力がありすぎて、雨の日などは怖いくらいだが、ここの五百羅漢像はほのぼのとする。

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五百羅漢堂を下ると、もう5番札所。この日は、境内で、毎年5月3日のみ行われているお接待があり、お菓子をいただいた。そんなことをしているうちに、奥之院の納経をいただくのをすっかり忘れていた。3巡目は、そんなことばかりである。

5番から6番へ向かう途中、神宅小学校付近で、別格1番大山寺への分かれ道があるが、今日は無理ということで、のんびりと6番へ向かう。途中、なにやら雰囲気のある神社を発見して、フラフラ立ち寄ってみる。

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写真が下手すぎてわかりにくいが、拝殿には、左に葦稲葉神社、右に殿宮神社の扁額が掲げられていた。さらに、葦稲葉神社には、葦稲葉神と鹿江比売命が合祀されているそう。ちなみに、葦稲葉神は明日別格1番を目指して昇る大山をご神体とする男神さまだそうで・・・、まぁとにかく、明日に向けての良いご挨拶となった。

殿宮神社を出て、あまりにおなかがすいたため、3時前に遍路道沿いのセルフのうどんやへ。お遍路さんがよく立ち寄るお店だ。3巡目にして、初めて入ったが、おいしい。

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その後もフラフラと寄り道をしながら、6番札所へ到着。

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ここまでは以前(2011年)のままだったが、中に入ると・・・ど派手というか、かなり立派になっていた。びっくりしすぎて、読経あと、またまた納経をいただくのを忘れたくらいだ。この日は、安楽寺宿坊に泊まった。

お世話になるのは3回目だが、こちらに1巡目でお世話になった際、お勤めで、ご本尊の薬師如来のご真言を100回ほど繰り返した(永遠に続くのでは・・・と思った)おかげで、一番最初に覚えたのが、薬師如来のご真言という、私にとっては、とても思い出深い宿坊。

ちなみに、夜におこなわれるお勤めも、またど派手というか、豪華になっていて、すごいですねとしか言いようがなかった。でも、宿坊らしい体験を求めている方には、いいかもしれない。

5:39高松駅~7:30池谷駅 JR乗車

8:00頃東林院(一番札所奥の院)

8:30東林院~9:00十輪寺(一番前札所)

9:10十輪寺~9:40一番札所

9:53一番札所~10:08二番札所

10:40二番札所~11:20三番札所

11:43三番札所~12:25(三番札所奥之院)

12:40(三番札所奥之院)~13:04四番札所

13:20四番札所~13:40五百羅漢(五番札所奥の院)・五番札所

14:03五番札所~15:30六番札所 

※時間は、写真の時間からなので、おおよそ。

22km

安楽寺宿坊:6,000円(夕食のみ) 洗濯:200円 

歩き遍路3巡目 0日目

8年前、八十八か所を通しで歩いたあと、すっかりお四国病にかかってしまった。八十八か所に、別格二十か所をあわせて、7回ほどの区切り打ちで、ほぼ1年かけて終えた2巡目。 

次は八十八か所、別格に加えて、奥之院にもお参りしようと決めたが、仕事が思うように休めなくなった。3巡目として、2012年5月に歩きだしたものの、気が付けば、2018年現在、まだ高知を歩いている。

おまけに、年々、びっくりするぐらい物忘れが激しくなり、遍路の思い出も、1巡目のことだったか、2巡目のことだったか、わからないことも増えた。そんな自分のための備忘録。

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