歩き遍路3巡目 通算6日目 鱗楼~立江駅

 2013年5月5日(日)

今日は、今回の区切りうちの最終日。帰りのJRの時間もあることだし、昨日のようなことにならないためにも、7時に17番札所に着くよう、朝食を食べずに、宿を早めにでた。だが、宿を出て、すぐに足が痛くて、歩けない。近くの大御和神社で、足の豆を確認。悪化している。何とか応急処置をして、コンビニで朝食を買った。店員さんが、店内で食べていいと声をかけてくれたが、とりあえず17番札所へ向かった。 

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17番札所井戸寺でお参り後、隣の八幡神社で朝食を食べることにした。神社でお詣りし、隅っこでおにぎりを食べ始めたのだが、気づけば、全身黒い服を着た人がいて、四股を踏んだり、何やら不思議な踊り?舞い?をささげていた。今にして思えば、神社の宮司さんの朝のお勤め?のような儀式だったのかもしれないが、その時は、ただ茫然とおにぎりをかじりながら、その光景を見守るしかなかった。何ともシュールな時間が続いたが、おにぎりを食べ終わると、そそくさと境内を出た。

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18番札所へは、地蔵越えルートで向かうが、まだ一度もお参りしていない番外霊場・法谷寺(ほうこくじ)にお参りしてから、少し戻って地蔵越えをすることとした。番外霊場は、基本、ほとんど遍路札を見かけない。このときも、地蔵院との分かれ道から、一切、遍路札を見なくなり、道にさんざん迷った。地元の方に「法谷寺(ほうこくじ)はどこですか」といっても、怪訝そうな顔される。あまり有名な寺ではないのだろかと考えていると、「ああ、ほっけじね」と言われた。地元の方は、ほっけじと呼んでいるらしい。何とか、道を教えていただいて、たどりついた。

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大変大きなお寺である。が、人っ子一人いなかった。法谷寺から、そのまま、まっすぐ18番札所へすすむルートがあるが、今回は、戻って地蔵越えをする。3,40分ほど歩くと、番外霊場・地蔵院に到着。地蔵院も落ち着いた大きなお寺である。こちらでお参りした後、いよいよ地蔵越え。

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 カッポンカッポンと地元の方がつくったであろうししおどしの音が響く中を、のぼっていく。初めて、この道を通った時は、この音が少しこわかった。

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地蔵越えの下りの道は、やや荒れていて、歩きづらくなっていた。下りおえ、しばらく歩くと55号線に合流した。私は、正直、この55号線の道はあまり好きじゃない。帰ってきて、他のお遍路さんのブログを見ていたら、55号線にほとんど合流せずにすむルートがあるようだ。4巡目は、そのルートにしたい。

今回は、18番札所奥之院・金磯弁財天に向かうため、途中から55号線を左に大きくそれた。奥之院の場合は、遍路札はないのが当たり前なので、今回も、地元の方に尋ねつつ、歩く。5月と思えないほど暑い。田んぼの中を通り、街を抜け、海沿いの道へ出た。

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金磯弁財天は、海のすぐそばにあった。伝承によれば、弘法大師恩山寺で修業していた際に、開基したとされている。

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私の下手な写真ではわかりづらいが、本堂の欄間のような部分の絵柄、左は、亀に浦島太郎のような人物がのっている。右には、まるで竜宮城のような建物がある。大変凝った装飾だ。たっぷりと満喫したあと、18番札所・恩山寺へ向かった。ちなみに、金磯弁財天自体には、人は全くいなかったが、そこへ行くまでの海沿いの道は整備されていて、地元のお散歩コースのようになっているようだった。

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18番札所は、到着直前の車道横に少し古びた山門があるのだが、いつも気づかず、見落としていた。今回は、見落とさずに山門をくぐることができた。

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18番札所で、18番奥之院・金磯弁財天の納経もしていただき、19番札所へ向かう。牛小屋横の遍路道は、道が崩れたため、通行止めとなっていた。今回は、19番札所のあと、19番奥之院・取星寺までお参りする予定だったが、法谷寺と金磯弁財天でかなり時間をとってしまったので、もう一つの19番奥之院・清水寺までとすることとした。

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19番札所は、いつ来ても、人が多い印象がある。この日も、にぎわっていた。何となく、疲れてしまい、ベンチに座り込んでいると、足の豆も痛いし、清水寺も次回でいいかという気持ちになってきた。次回になると、これが失敗だったとわかるのだが、結局今回はここで打ち切り、立江駅へ向かった。

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6:00  鱗楼~6:54 17番札所

7:30  17番札所~9:00 番外霊場・法谷寺

9:20   法谷寺~10:00 地蔵寺

10:15 地蔵寺~13:35   18番札所奥之院・金磯弁財天

13:50  金磯弁財天~14:25 18番札所

14:40  18番札所~15:32  19番札所

15:59 19番札所~16:10立江駅 帰路

※時間は、写真データからなので、おおよそ。

26km